toeflの方が目的がはっきりしている分、受験者の層も絞り込まれているというわけです。これを知らずに外資系企業に入社するためにtoeflを受験したりすると、恥ずかしい思いをすることになります。また、toeicとtoeflは採点法が違うため、toeicのスコアをそのままtoeflに当てはめたり、またその逆はできません。一般には“toeic×0.348+296=toefl”とされています。この公式を使うと、toeicが800点なら、toeflでは574点ということになります。しかし、これはtoeflのペーパーテスト版のみでの話であり、コンピュータ版ではまた違う計算式となっています。
他にtoeicとtoeflが比較される点は、問題文の内容です。toeicでは一般的な会話文がほとんどで、受験者が幅広いため簡単な問題から難しい問題まで様々です。toeflは大学での勉強という目的があるため、問題文もそれに即したものとなっています。キャンパスでの友人同士の会話や、講義がそのまま英文となって出題されることが多いようです。受験者には、大学進学程度の能力があることが前提ですから、あまりにも簡単な問題ははじめから出題されません。また、アメリカの歴史や文学など、アメリカ文化に関する英文も多いようです。